近年、お葬式に臨んで気になることがあります。
それは臨終時にあげる「枕経」が無いことです。
近年は、通夜の無いお葬式も増えてきましたので、亡くなって直ぐにあげる枕経は忘れ去られているのかもしれません。しかしながら、枕経は人生の終わりに臨んで、永年お育て下さったご本尊に対するお礼のお経なので、是非ともあげたいものです。
多分皆さんは、この枕経がご遺体に対するお経と思っておられるためだと思いますが、本来、遺体にするのではなく、阿弥陀如来さまへのお礼としての読経なのです。